NODA・MAP番外公演「THE BEE」

蜂だけに

画像は中国のWebサイトで見つけた蜂蜜です。無断転載対不起。
野田秀樹氏の舞台であるNODA-MAP番外編『THE BEE』の感想を書きたいと思うのですが、どうにもまとまらない。
一般的で善良な市民であっても、我々はいつ何時、至極当然のように悪になり得るか分からず、その悪の中にもエゴイスティックで偏向した”正義”を含んでおり、この作品は繰り返されるテロとその報復行為に見られる現代社会の矛盾に満ちた因果応報を衝いた…なーんて私が言っても、言ってて意味が分からない。分からない訳ではないけれど、そういう話題は、わざわざ芝居にしなくても、どこぞのジャーナリストが自分の子供でも殺されたかのような論調で語ってくれれば、それなりにカッコがつくんじゃネイノ?てな、そんな冷めた感覚を持ってしまいがちでした。
でも、辛かった。暴力の描写はそれ程激しくなく、ゆっくりゆっくり壊し、壊れ、乾いた音と光景だけが残っていく様子が、グロテスクな恐怖よりも怖かった。辛いはずなのに、でも観ずにはいられない、救われない結末を見届けなくては、と無意味な義務感にかられる、そんなお芝居でした。

考えることが仕事であった学生時代ならいざ知らず、社会人になってまでこの世の悪とか正義とか、自分以外のことを気にしながら生きるのは御免だね、と風刺めいた創作物は避けたいところでしたが、走り出した思考は止まんないよねぇ。このもやもやを引き摺って、ロンドンバージョンにも挑戦する予定です。ああぐったり。

CREATIVEMAN presents [EX-PRESS ver.0]くるりみたよ

片桐仁でーーーーす

昨晩(2007年7月2日)はくるりを観ました。初くるり、かつ帰国後初めてのロックライブで、Zepp Tokyoに詰め掛けたお客の若々しさに、おばちゃん浮き足立ってしまいました。Tシャツに細身のカ ラーパンツ、メガネのお嬢さん、お坊ちゃんでいっぱいでした。私も昔はあんなんだったけど、実際、似合わなかったなぁ…と。8年位前の話かぁ。
画像はJubileeのPVから。この髪型は結構カワユイと思ふんだけど。会場でも真似している女子を何人か見ました。やっぱみんなカワユかった。

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エレ片OMOSHIROライブ2007〜それゆけ!ズッコケ大作戦〜

コカとしゃぶ…コムギコ

2007年6月30日、行ってきました。有楽町はよみうりホール。
もうもう「片桐仁ファンサービスデー」といった演出で、30近い妙齢の女子がうっはぁ!と裸体も見ないで興奮するって素晴らしいショーじゃないですか。なんて身も蓋もないこと言ってますが、それくらいキャピキャピできてしまう、恐ろしいネズミ講集会でした。
まず、あのラーメンズの片桐氏が客席の一番後ろからスポットライトを浴びて登場ですよ。胡散臭い柄シャツに白いスラックス、色とりどりの指輪を煌かせ、もうもうのヒゲをたくわえて颯爽と。私の理想の仁さん像じゃないですか!しかもお客とハイタッチしながらステージに駆け下りてくるわけですよ。くっそー、ファン心理突きやがって、こちとら大慌てだよ。驚きのあまり同伴の弟(ガンダムオタクというだけでかりだされた)に「きゃああああ!あんた仁さんにタッチして!」と無意味な指令を出し、私はあわわわするのみ。自分、子供ができたら子供をだしにサインを求めるタイプだな。

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おぎやはぎトークライブ〜おぎとやはぎでおぎやはぎです。別にやはぎおぎでもいいんですけど。

starbeer2007-06-25

こういうのって、当たるのかしら?といった軽いフワフワの気持ちでぴあのプレリザーブに申し込んでみたら、アララ当たってしまいました感覚で最前列に座っておりました。おぎやはぎ…面白かった…!
ライブ前はフリートークということで、なんだ、ネタじゃないのかぁ…と若干不満を感じていたのだけど、始まったらすげぇのなんの。そのテンションでこんなくっだらない話、なのに何でこんなに笑えるの!?と横隔膜が引き攣るかと思いました。お客も如何せんおぎやはぎ好きなので、実にじじむさい&ばばくさい、否、大人な雰囲気で、慌てず騒がずはしゃがず、でもポイントポイントで地響きかと思うくらい笑う笑う。

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ココロモチ・エコヒューマン

みんな考えることは同じ

無類のゾウ好きとしては行っておかなきゃ、とグレゴリー・コルベール作品展「ashes and snow」に行ってまいりました。本日で最終日ということもあり、昨日もお台場の特設テント入り口には長蛇の列。6月だというのに生き急いだ真夏ばりの太陽の下、同伴者と「東急線小田急線の人身事故率」について語りながら入場を待ちました。これからアートを楽しむ人間の会話じゃない。画像は「ノマディック美術館の写真を撮る人」

ところで、私がアートを語るなんざ品川○司の品○氏がガンダムを語るくらい100年早い行為なのですが、ただ言いたいのは、芸術にしてくれて良かったな、ということです。暗に自然保護・動物保護的な意味も含んでいるのでしょうけど、脚注もつけず、作品を鑑賞した人間の解釈に任せる表現に巧妙さを感じました。これが自然保護を前面に訴えた報道写真・映像めいたものであれば、スポンサーのロレックスに「マニーの臭いを感じるぜ」てな鼻つまみもんだったのでしょうが、「これはアートでございます。アートにパトロンはつきものでございます」と突き放されると、グウの音も出ませんよね。ところが、アラ!何故かしら、この湧き上がるTMNばりの「We love the earth」な高揚感。自然も動物も人間の友達なのよ…と。帰る頃にはすっかりエコヒューマン。

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俺の話を聞け

ラーメンズ小林氏のお芝居が決まったこともあり、思いつきでフラミンゴの公式サイトを訪れてみました。オレンヂさんは憎めない顔をしてると思う。否、憎む必要はまったくないのだけど。あと、竹森千人さんて人は昔好きだった兄さんに似ていると思う。ラクダのような目とだらしない口元が。最後に、吉田ウーロン太さんは名前が変だと思う。
などと、ろくにネタも見ないで第一印象論を語るべきではないのだけど、気になったので。

でも、それ以上に気になったのが、オレンヂさんの4月26日の日記

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