CREATIVEMAN presents [EX-PRESS ver.0]くるりみたよ

片桐仁でーーーーす

昨晩(2007年7月2日)はくるりを観ました。初くるり、かつ帰国後初めてのロックライブで、Zepp Tokyoに詰め掛けたお客の若々しさに、おばちゃん浮き足立ってしまいました。Tシャツに細身のカ ラーパンツ、メガネのお嬢さん、お坊ちゃんでいっぱいでした。私も昔はあんなんだったけど、実際、似合わなかったなぁ…と。8年位前の話かぁ。
画像はJubileeのPVから。この髪型は結構カワユイと思ふんだけど。会場でも真似している女子を何人か見ました。やっぱみんなカワユかった。
さて、美しいアルバム「ワルツを踊れ Tanz Walzer」を岸田氏がどうロックしてくれるのか楽しみだったのですが、しょっぱな自分内傑作の『ブレーメン』で昇天しました。あれ、なんていい曲なんでしょう。朴訥としたメロディーに写実的な歌詞をのっけて、物悲しいような祝福しているような、自分のサジ加減でどうとでもとれるファジーな感じがすごくいい。感情の押し売りのような音楽は、年食ってる割に意外と多感な私にはうっとおしいんじゃっていう。…そんな俺的ブレーメン論はいいとして、昨晩の演目はやはり新譜からが多く、チャップリンの「モダンタイムス」の挿入曲のような『ハヴェルカ』に「genico!ピエロ!」とまったく見当違いに喜んだり、『ハム食べたい』はやっぱりスピッツ『うめぼし』へのオマージュ・ソングなのかしら「草野さんはおっぱい?特にチクビすかー、僕はねー、やっぱ太ももなんすわー」なんてニヘニヘしたり、100%ロックでした。
正直な話、じっくり美しさを堪能したいならiPodかなにかでジトッと聴き惚れたほうがよいアルバムだと思いますが、私はプレイヤーとして岸田氏のギターの弾き方、持ち方、あるいは立ち方が好きなので、遠くからでも動きが観察できたことに満足です。ロッカーは立ち姿の麗しさがキモですから。散髪の結果、微妙なボブカットでしかも黒く染めてはみたものの「メガネが似合わない」などと勝手な自己判断を下し、より一層何者か分からなくなっても、あのギターは繁さんのものですよ。
そういった点で、昨晩のイベントの抱き合わせのUSバンドの女性ベーシストは中途半端だったなぁ。ミディアムスケールをおへその上くらいで弾くって、しかもそれだけ高い位置で弾くなら、黒人なだけによっぽどテクいファンキーなベースなんだろうと構えていたら、ルートでゴリゴリするだけだし。黒人なのに…。
これって、差別というのか逆差別なのか。黒人ならバスケができる、ヒップホップが踊れる、と同じ期待値をベースに求めてしまうのは、彼らのハードルをこっちの色眼鏡で上げちゃっているんでしょうか。あのジミヘン顔、もっとできる女だと思うのよ!ちなみに、白人ギターボーカルもPrimal Screamボビー・ギレスピーの若かりし頃(『Rocks』あたり)の憂いを秘めた長身・ロン毛の美形だと思ったけど、本人があまりにでかすぎて肩から下げた木目調のレスポールウクレレに見えて仕方なかった。残念だ。
色んな点で突っ込みどころ満載でしたが、ベイシティローラーズの再来かというくらいカワイコぶったUKバンドTHE HOLLOWAYSよりも応援したくなりました(判官びいき?)頑張れ、EARL GREYHOUNDさんたち。

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今日は野田秀樹さんの舞台を初体験してきました。音楽とはまた違った緊張感と威圧感に、得も言えぬ気分です。上手く感想が書けるようなら、明日まとめます。