グローバルとは抗わないこととみた

つべこべ言わずに

さて、仕事柄インドネシア人の面倒をみることが多いのですが。久々に仕事らしい仕事をして、今更ながら異文化に驚かされました。
先週末、彼の地より5名ほどインドネシア人が来日したのですが、金曜日の朝成田着、日曜日の朝成田発、賞味だけなら2日半ほどの東京滞在ですよ。いやね、私も最初はご出張だと思っていたのですが、なにやらお偉いさんの家族旅行らしく、一行の中に子供が混じっている。てか、依頼先である本社(本庁)による事前情報は渡航人数とフライトスケジュールのみで、宿泊場所をおさえているか否かすら教えてくれなかったんですよ。これはなに、テレビバラエティのビックリ企画か何かですか。普段私の存在なんか放置してるくせに、働くときはテレビ制作AD宜しく、行き当たりばったりに使い倒すんですか。いえ、そういうの嫌いじゃないですけど…。
まあ、その辺はどうにでもなるんですけど、やはり対個人の微妙な文化差にゲンナリするわけで。
*インドネシアゲンナリポイント
1)どこに行っても、インドネシア料理が食べたい。海外旅行中も、インドネシア料理が食べたい。外国仕様で口に合わなくても、インドネシア料理が食べたい。銀座に宿泊しても、インドネシア料理が食べたい。
2)自由行動できる日が1日だけだとしても、旅程スケジュールを組むようなことはしない。サミダレ式に思いつくまま行きたい場所を主張するだけ。
私は日本人でも、比較的行き当たりばったりな旅が好きなタイプですが、大まかでも行きたい場所の位置くらいは見当をつけてから旅行に挑みますよ。なんじゃ、上野・秋葉原あたりは許容できるが、武蔵小山って!なんでだよ、どこ情報だよ、つか自分たちも何があるかわからずに「武蔵小山に行きたい」って…目黒線沿線に何があるって言うのさぁ…。貴重な海外旅行に適当な情報でやってきちゃうのが大物っつーかバカっつーか。
あちらには4年間滞在しましたけど、お楽しみに対してこれほど想像力を欠き、努力をしない人たちとオモシロオカシイ人生が過ごせるとは思えないので、早々に引き上げて良かったと思ったり思わなかったり。
ただ、成田からホテルに向かう高速道路から連立するビルを眺めて「相変わらず日本人は病的に働いているのかね」とヘラヘラ口にするのを耳にして、くっそーと思いながらも平日に本庁の金で家族旅行に来てしまうことが許される、このオッサンは実際に色々勝ってるな、と認めざるを得ないわけで。

このオッサンたちがインドネシア人の全てではないし、日本人にも色々おります。一概に文化の差と言ってしまうのは憚られますが、世界は広いことは確かだわ、とグローバルに打ちひしがれるのです。
かぁっくいーーーくねぇよぉぉ…。

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三谷幸喜氏の『笑いの大学』の英語版『The Last Laugh』を観賞したのですが、ここでは舞台を楽しんだというより「外国語習得と笑い」について考えさせられました…。実は『笑いの大学』が未見なので、それを見てから考察させて頂きたく。私が語学に対して前向きになれない理由がはっきりしてきた、ような気が。