ガンダム好きが好きな自分が好き

シャア再び

ガンダムよりもガンダムオタク(通称ガノタ)、あるいはガンダム芸人から目が離せないよ!と告白した矢先、本日発行のR25「ガンダム必要最低限解説!」という雑学レヴューが。ああん、くそう。なんか悔しいのは何故?あたしってアマノジャク?

<以下、この件に関しての自分なりの考察>
数少ない友人(男子諸君)を観察したところ、25歳前後の年下男子諸君はガンダムには疎いようです。だって、ギリギリ三十路前のギリギリ一歩手前の私ですらファーストは再放送だったのだから、R25の25歳はリアルにガンダムを語れるわけないですって。「僕はどっちかといえばパトレイバーだったなあ(26歳)」ふうん。パトレイバー芸人とか出てくんのかな。なさそうだな。
次に、私と同い年の友達はアニメというよりガンプラ派らしく。でも年下の奥さんに理解してもらえず、実家に帰ったときに細々制作し、そのまま泣く泣く実家に置き去りにしているとのこと。余談ですが、私は安野モヨコ的夫婦生活を理想としているので、私だったらオサレで洗練された空間にガンプラをビシィィィっとマッチさせる方向に努力するでしょう。ふふん。
30代に突入すると先日のサラリーメンよろしく、まるで自分にふりかかったドラマであるかのように語り出す輩が多くなります。プライベートのメールアドレスに地味にガンダムキャラが絡んだりする男子(34歳)もいたり。カワイイなあ。あの世代との会話が一番好き(単に年上好き)


しかし、この現象。どうなんでしょう。名を連ねるガンダム芸人ケンコバ・土田・片桐など)を見ても分かるとおり、皆さんそろいもそろって30代半ば。今の30代半ばって、右向け右で同じものを見て聞いて感じるバブル時代に少年期を過ごしてきた人たちじゃないですか。その価値観の共有性が崩壊した現代において、自分にとって価値あるもの(ガンダム)は同世代の人間であれば誰にとっても価値のあるものであるということが暗に許せず、大人のはずなのに大人気ない変な争いが生じたのではないでしょうか。だから知識・造詣の深さで他と差別化し「ガンダム格差」なんて言葉なんかが濫造されるんですよ。はたから見てておもろいけど。

現代っ子は10人いれば10人とも違う趣味趣向を持ちながら、平和に共存できているように見えるのね。そんな彼らにとって、ひとつの事象を深く掘り下げたからスゴイという価値観はないんでしょう。もちろん、共通の価値観を持つグルーピーの中では大なり小なり熱狂温度に差はあるんだろうけどさ。


結論として、私が何を言いたいかというと!金に余裕が出てきた30代にガンダムがらみのプレミアものを売りつけるのはえげつなくはないですか、と!ある意味宗教的なアレですか、むしろマルチ商法ですか、と!(違います、ホコサキさん)